エイベックスに続いて,ワーナー,東芝EMIと音楽をレイプする仲間が徒党を組もうとしている。BBC NEWSの記事にもあるが,コピープロテクト技術の導入は決してタダではなく,ライセンス料もかかる。「醜い」音楽業界がそれを自分の財布から出すわけはなく,コピープロテクトCDが定着した頃合いに,きちんと上乗せしてくるだろう。ただでさえ暴利をむさぼり続け,なんのために必要なのかわからない再販制度にあぐらをかいている音楽業界だが,「コピーをしていたお前たちが悪いんだ」という言葉で値上げをするのは誰だって想像できる,よね。
英国でも音楽産業はコピープロテクトCDの導入を強めているが,英国市場の25%のシェアを持つインディペンデント音楽協会の取締役ガイ・ホームズ氏は「コピープロテクトCDの発売が必要なときもあるが,バンドはコピープロテクトを導入するかどうかの選択権を持つべきだ」としている。また「個人的に友達のためにCDをコピーするのは問題になどならない」とも発言している。(via mp3 Hollywood)
宇多田ヒカルさんの関係者から,現行のコピープロテクトは導入しないという発言がウェブ上にあがっているらしく,世間的には注目に値するものだろう(>音楽配信メモ,LYCHEE SOUNDS)。私は音質が劣化するかどうかを判断するだけの耳を持っていないのでわからないが,聴く人が聴けば劣化が明らかなコピープロテクトはあるという(エイベックスが採用しているカクタス・データ・シールド200でもよくきかれる)。それを平気な顔をして売ろうとするような体質が,そもそもこの音楽業界の「醜さ」の証なのだろう。
たとえ音質に劣化がなくとも,暴力的な罠でしかないコピープロテクトをシラを切って導入しようとする人たちを信頼などできない。BBC NEWSの記事でも最近の代表としてあげられているセリーヌ・ディオンのアルバムは,国内でも輸入されてよくみかけるのだが…(「キー2オーディオ」というプロテクト技術)。これ,マックOSのパソコンではドライブに入れると取り出すことができなくなる。ゴミ箱にCDを入れるとマウントはされなくなるが,出てこない。「F12」キーなどのドライブイジェクトも効かない(再起動時にやっとドライブを開ける)。どういう理屈でそうなるのかは不明だが,まともなものではない,のは確か。まぁ,もともとまともぢゃない「醜い」人間たちがつくるものなんだから,仕方ないんだけどね。
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